中国語の“在(zài)”と“着(zhe) ”のちがいは?使い分けをマスターしよう

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こんにちは、じゅりです。

中国語で「~している」をあらわすとき、とても似ている二つの言葉があります。

“在(zài)”と“着(zhe)”です。

この2つはどう使い分けるのでしょうか?

むずかしいと思われるかもしれませんが、じつは日本語でも2種類の「~している」があるんです。

わたしたちだって日常的に使っているのですから、どんな2種類があるのかさえわかれば、使い分けることができるようになります!

この記事では日本語での「~している」の使い分けから、中国語の“在(zài)”と“着(zhe)”の使い分けを紐解いていきます。

 

2種類の「~している」

まず日本語を例に、2種類の「~している」を使った文章をみていきましょう。

「〜している」を使った文章にはどんなものがあるでしょうか?

①サッカーをしています。

②めがねをかけています。

この二つの例文をみていきます。

 

動作の進行をあらわす「~している」

まず①の「サッカーをしています」から説明します。

「サッカーをしています」というとどんな情景をうかべますか?

グラウンドにいて、何人かの人がサッカーボールを追いかけながら、ゲームを楽しんでいる、、こんな情景がうかぶのではないかなと思います。

これを時間軸であらわしてみると、こんな風になります。

サッカーをするという行動を時間順にしてみると、

サッカーをします→サッカーをしています→サッカーをしました。

こんな順番になります。

ちょうどサッカーをしている場面は、「サッカーをします」と「サッカーをしました」の間に存在します。

これが、動作の進行です。

 

状態の持続をあらわす「~している」

つぎに、②の「めがねをかけています」を説明します。

「めがねをかけています」というとどんな情景をうかべますか?

サッカーの例文と同じく、めがねをもって、めがねを顔の付近にもってきて、耳にかけてという一連の動作を思い浮かべますか?

「めがねをかけている」その瞬間を表すこともできるのですが、じつは「めがねをかけています」にはもう一つ思い浮かべてほしい情景があります。

「わたしは普段めがねをかけています。」

この文章をみて思い浮かべるのは、常にめがねをかけているその瞬間(めがねをもつ→顔の付近にもってくる→耳にかけるの一連の動作)を繰り返している人ではないですよね。

「めがねをかけた」その状態が継続している情景ではないでしょうか。

時間軸であらわしてみると、こんな風になります。

めがねをかけるという行動を時間順にしてみると、

めがねをかけます→めがねをかけています→めがねをかけました→めがねをかけています。

こんな順番になります。

最初の「めがねをかけています」は「動作の進行」ですが、二つ目の「めがねをかけています」は「状態の持続」です。

「動作の進行」の「かけています」は時間的にはほんの一瞬で、「状態の持続」の「かけています」のほうが時間的には長くなります。

なので、「めがねをかけています」の場合、多くは「状態の持続」で使われることが多いです。

「サッカーをしている」の例文とちがうのは、「した」あとに「している」が続くかどうかです。

 

「動作の進行」と「状態の持続」のちがい

「めがね」は「かけた」後に、「めがねをかけている」という状態を続けることができます。

でも「サッカー」は「した」後に、「サッカーをしている」という状態を続けることができません。

このように日本語の「~している」にも、「動作の進行」と「状態の持続」この二つがあります。

そして、この二つのちがいが、中国語の“在(zài)”と “着(zhe)”のつかいわけのちがいです。

 

“在(zài)”と “着(zhe)”のつかいわけ

お待たせしました。

結論からいうと、

「動作の進行」を“在(zài)”

「状態の持続」を“着(zhe)”

であらわします。

 

さきほどの例文を中国語にしてみましょう。

①「サッカーをしています。」は、「動作の進行」でしたか?「状態の持続」でしたか?

「動作の進行」でした。

ですから、「サッカーをしています。」は(zài)をつかいます!

「彼はサッカーをしています。」は、“他在踢足球。”です。

 

では、②「めがねをかけています。」は、「動作の進行」でしたか?「状態の持続」でしたか?

「状態の持続」でした。

「めがねをかけています。」は(zhe)をつかいます!

「彼はめがねをかけています。」は、“他戴着眼镜。”です。

もし「動作の進行」のめがねをかけているその瞬間を言いたい場合には、“他在戴眼镜。”ですね。

 

練習してみましょう

以下の文章は、動作の進行ですか?(サッカーをしています。)それとも状態の持続ですか?(めがねをかけています。)

  1. お寿司をたべています。
  2. 椅子にすわっています。
  3. ドアがあいています。
  4. ご飯をつくっています。

それぞれ、“在(zài)”をつかうか、 “着(zhe)”をつかうかかんがえてみてください。

 

答え↓↓

  1. お寿司をたべています。⇒動作の進行 ⇒在
  2. 椅子にすわっています。⇒状態の持続 ⇒着
  3. ドアがあいています。 ⇒状態の持続 ⇒着
  4. ご飯をつくっています。⇒動作の進行 ⇒在

 

ちなみに、それぞれの中国語は、こんな感じです。

  1. お寿司をたべています。⇒寿司。
  2. 椅子にすわっています。⇒我在椅子上
  3. ドアがあいています。 ⇒
  4. ご飯をつくっています。⇒饭。

※動詞に下線を引きました。

 

最後に

日本語での使い分けを練習しながら、“在(zài)”と “着(zhe)”のちがいを説明してみました。

「~している」に何種類もあることを知ると、これから自分がはなす日本語も気にしてみたくなりますね。

中国語を勉強することで、日本語の特徴まで知れるのが、外国語学習のおもしろさだなぁと感じます。

この記事をよんで、“在(zài)”と “着(zhe)”のつかいわけをマスターしてください!

 

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