こんにちは、じゅりです。
この記事では、「単純動詞」「複合動詞」「項の数」という動詞の分類を説明していきます。
「単純動詞」「複合動詞」「項の数」は、わたしが外国人に日本語を教えていて外国人にとって難しい項目だと感じたことはありません。
ですが、日本語教育能力検定試験の過去問に出ているので、知っておくと試験勉強や授業での役に立つとおもいます。
動画も撮っていますので、もし動画の方が見やすいと思われる方はぜひ動画でご覧ください!
単純動詞、複合動詞
まずは単純上動詞と複合動詞からです。
単純動詞というのは、単独で用いられる動詞のことです。
たとえば、「降る」「続く」「読む」「取る」などです。
複合動詞は、連用形で複合された動詞のことです。
連用形というのは、「ます形」の「ます」を取った形です。連用形は、動詞や形容詞の前に現れます。
たとえば、「食べます」の「ます」をとって「食べ」のみの形を連用形といいます。
こういった連用形に単純動詞を付け加えて、「降り続く」「読み取る」などのようにつなげたものを複合動詞といいます。
項の数
次に項の数です。
項の数とは、動詞が必要とする格成分の数のことです。
「格成分」というのは、格助詞(「が、を、に、へ、と、から、より、で、まで」の9つ)を伴った項目のことです。
動詞は、それぞれ格成分の数が決まっています。
格成分の数が決まっているというのは、どういうことでしょうか。
ちょっと考えてみてほしいのですが
食べる
この文字をみて何を想像しますか。
「食べる動作」だと思うのですが、、
わたしが食べるんですか?
彼女が食べるんですか?
ラーメンを食べるんですか?
お寿司を食べるんですか?
だれが食べているのか、なにをたべているのか、先ほどの食べるという文字から映像を浮かべてみてもモザイクがかかっているような、もやもやした気持ちになるのではないでしょうか。
では次に、これをみてください。
停電する
この文字をみてどんなことがわかりますか。
「あ、電気が止まったんだな」ってわかりますね。
先ほどの「食べる」と比べてもやもやした気持ちがあまりないのではないかなと思います。
この違いは、「食べる」と「停電する」が必要とする項の数のちがいから生まれます。
表にしました。
この表は『日本語教育能力検定試験完全攻略ガイド第4版』の47ページを引用しました。
最後に
知っていると、教えるときにも役に立つのでぜひ覚えてみてください。
動画も撮っていますので、もし動画の方が見やすいと思われる方はぜひ動画でご覧ください!
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