こんにちは、じゅりです。
この記事では、日本語の名詞について説明していきます。
名詞というのは品詞の1つです。
品詞というのは、文法上の性質や形によって分けたものです。
品詞にはこの8種類あります。
- 名詞
- 動詞
- 形容詞
- 助詞
- 副詞
- 接続詞
- 感動詞
- 助動詞
この記事では、この品詞の中の「名詞」を説明していきます。
動画も撮っていますので、もし動画の方が見やすいと思われる方はぜひ動画でご覧ください!
名詞とは?
そもそも名詞とはなんでしょうか。
名詞というのは、物事の名称をあらわし主語や目的語になるものです。
たとえば、学校、授業、時間などです。
主語になるというのは「なにが何をする」「なにが」の部分です。
目的語になるというのは「なにが何をする」の「何をする」の部分です。
名詞の文法的な特徴
名詞には文法的な特徴がいくつかあります。
活用しない
文法的な特徴としては名詞は活用しません。
活用と言うのは形を変えることです。
日本語には動詞や形容詞に活用があります。
動詞の「買う」は「買わない」というふうに形が変わります。
形容詞の「かわいい」は「かわいくない」というふうに形が変わります。
名詞にはこういった活用がありません。
格助詞がつく
名詞には格助詞(が、を、に等)がつきます。
主語になるとき、「テレビがおもしろい」というふうに「が」がつきます。
他の品詞である動詞などと比べてみると、動詞「たべる」を主語にするとき、「たべるが好きです」のように、そのまま格助詞「が」を付けることはできません。
述語の文末は「だ」「です」
名詞を述語にするとき、文末は「だ」「です」がつきます。
試験だからの「だ」、試験ですの「です」などです。
他の品詞である動詞などと比べてみると、動詞「たべる」には「たべるだ」「たべるです」のように文末には「だ」「です」はつきません。
そのままの形で連体修飾語になれない
そのままの形で連体修飾語になれません。
「そのままの形で連体修飾語になれない」というのは「先週旅行」のようにいえず、「先週の旅行」というふうに「旅行」という名詞が修飾されるときには「の」が必要になります。
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こういった特徴のあるものを名詞といいます。
名詞の種類
名詞にはどんな種類があるでしょうか。
この八種類です。
- 普通名詞
- 固有名詞
- 数量詞
- 動名詞
- 場所名詞
- 有情名詞と無情名詞
- 代名詞
- 形式名詞
一つ一つ説明していきます。
普通名詞
普通名詞には、具体名詞と抽象名詞があります。
名前から推測できる通り、具体名詞というのは、具体的な内容をあらわすものです。
机、朝顔、犬、学校、授業などがあります。
抽象名詞とは抽象的な内容をあらわすものです。
夢、幸福、時間、感覚などですね。
固有名詞
固有名詞はこの世に1つしかないものをあらわします。
日本、中国、太平洋、人の名前などです。
数量詞
数量詞は数量や順序を表すものです。
たとえば、
数量:~個、~匹、~枚
順序:第~、~番、~級
などです。
動名詞
動名詞は「~する」がついて動詞になる名詞です。
例えば「勉強」という名詞です。
「勉強する」というふうに「する」がつくと動詞になります。
他にも
掃除→掃除する。
食事→食事する。
などがあります。
場所名詞
場所名詞は、その名のとおり場所をあらわす名詞です。
へ行く。
にいる。
この下線部に入れることができる名詞のことです。
たとえば学校、公園、教室などですね
普通の名詞を入れるときには「方」「前」「ところ」「近く」などが必要です。
具体的には、こんな状況を思い浮かべてみてください。
学校で先生から「前にきて黒板に答えを書いてください。」と言われます。
席を立って前に歩いていくと思うのですが、この時「黒板に来てください」や「黒板に行きます」という風にはいえません。
これは「黒板」が場所名詞ではなく、普通の名詞だからです。
必ず、「黒板の方へ行く」や「黒板の前に行く」など「ほう」「まえ」をつけていいますよね。
このように「方」「前」「ところ」「近く」などが必要のない名詞を、場所名詞と言います。
有情名詞と無情名詞
有情名詞は自ら動作を行うことができる名詞です。
がいます。
この下線部に入れることができる名詞です。
たとえば犬、人、猫、などですね。
無情名詞は自ら動作を行うことができない名詞です。
があります。
この下線部に入れることができる名詞です。
たとえば机、椅子、などですね。
ちなみに、バスは有情名詞と無情名詞のどちらだと思いますか?
バスは運転手さんがいないと動くことができないと思いますが、わたしはバス停に止まっているバスを見て「あ!バスがいる」といいます。
運転手さんが乗っていなくて、ただ駐車場にとまってるバスを見たら、「バスがある」というと思います。
でも、運転手さんが運転していて動いてるバスを見るとわたしは「バスがいる」といってしまいます。
このように考えると、わたしたちの認知の仕方によって有情名詞や無情名詞は変わることもあるということがわかると思います。
代名詞
代名詞は人や物などを指し示す名詞です。
人称代名詞と指示代名詞があります。
人称代名詞は人物を指し示す名詞で、一人称・二人称・三人称があります。
指示代名詞は事物・場所・方角などを指し示す名詞で、「これ」「それ」「あれ」「どれ」があります。
形式名詞
形式名詞は実質的な意味を持たない名詞のことです。
たとえば
「わたしの趣味は絵を描くことです」の「こと」
「わたしはテレビを見るのが好きです」の「の」などです。
これらは名詞ですが、「ことです」「のです」のように単独で主語や述語になれないという特徴があります。
確認問題
仲間はずれを探してみてください!
1.やる気
2.時間
3.動物
4.感覚
1.猫
2.チューリップ
3.つばめ
4.彼女
1.調整
2.遅刻
3.西洋化
4.習慣
以下は答えです。
一問目の答えは「3」です。3だけ具体名詞です。
二問目の答えは「2」です。2だけ無情名詞です。
三問目の答えは「4」です。4だけ動名詞じゃありません。
以上です!
もし動画の方が見やすいと思われる方はぜひ動画でご覧ください!
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