こんにちは、じゅりです。
学習期間によりますが、中国語をかいたり話したりするときに、まず日本語を頭に浮かべる方が多いと思います。
そんな時、日本語の意味をくずさず、より中国語らしい中国語にするために知っておくべきことがあります。
それは、「日本語の意味を知る」ということです。
この記事では、「~けれども」を中国語であらわす際に、知っておいた方が良い、日本語の意味をご説明します。
「~けれども」に含まれる意味をご存知ですか?
きっと、「『~けれども』は逆説(普通の意味では両立しない意味関係にある二つの文を結びつける)じゃないの?」と思われる方が多いかと思います。
じつは、逆説だけではないんです。
話の糸口として使われることもあります。(話の糸口として述べられた事柄をごく軽い気持ちで、次に述べる事柄と結びつけることを表します。)
「~けれども」には、「逆説」と「話の糸口」、この2つの用法があります。
(厳密にいうと、「対比」という用法もあります。)
逆説の文章って?
逆説というのは、どんな感じで使うのでしょうか。例文をだしてみます。
これは非常に便利なものですけれども、少し値段が高すぎます。
「これ」に対して、「非常に便利なもの」と「値段が高すぎる」というのは、一つの文章では両立できない要素です。
一つの文章で両立できるというのは、「便利で安い」、「高機能で高い」という風に、同じ目線で語ることができるという意味です。
話の糸口になる文章って?
もう一つの用法である、話の糸口となる例文をみてみます。
明日は雨が降るそうですけれども、お出かけになりますか?
「お出かけになりますか?」だけでも、一つの文章として成立しますが、とても唐突な印象をうけます。
「明日は雨が降るそうだ」ということで、本題に入る前のワンクッションとして機能しています。
これが、話の糸口になる「~けれども」の用法です。
「~けれども」を中国語にするとき気を付けること
中国語では、「~けれども」は“但是”、“可是”、“不过”、“却”などを習われると思います。
これは正しいです。
ただすべての「~けれども」を“但是”、“可是”、“不过”、“却”などに置き換えられるかというと、それは間違いです。
先ほど、日本語の「~けれども」には2種類あるとお話ししましたが、この一つは“但是”、“可是”、“不过”、“却”などで意味をあらわすことができ、もう一つはできません。
「逆説」と「話の糸口」はどちらが“但是”、“可是”、“不过”、“却”などで意味をあらわすことができると思いますか?
答えは、「逆説」のみです。
中国語の“但是”、“可是”、“不过”、“却”などは、「逆説」の意味しか含んでいません。
逆説の文章を中国語にしてみましょう
先ほどの例文はこちらでしたね。
これは非常に便利なものですけれども、少し値段が高すぎます。
これは“但是”、“可是”、“不过”、“却”など言い表すことができるので、どれかを使います。
(虽然)这是非常方便的东西,可是有点贵。
話の糸口となる文章を中国語にしてみましょう
先ほどの例文はこちらです。
明日は雨が降るそうですけれども、お出かけになりますか?
この例文の「~けれども」は話の糸口なので、「逆説」の意味しか含んでいない“但是”、“可是”、“不过”、“却”などの中国語で表すことができません。
听说明天会下雨,你会出去吗?
“但是”、“可是”、“不过”、“却”などを使わず、そのまま文をつなげるだけで一つの文章が完成します。
最後に
このように、「~けれども」の意味を知ることで、中国語での表現方法も変わってきます。
「~けれども」をみただけで、反射的に“但是”、“可是”、“不过”、“却”などを使うのではなく、一度「逆説かな?」「話の糸口かな?」と考えてみてください!
そうすることで、あなたの中国語は、より中国語らしい中国語になるはずです。
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