こんにちは、じゅりです。
前回、「中国ドラマで声優さんの吹き替えが必要な4つの理由」という記事を公開したのですが、その中の一つの理由に、「標準語でなければいけない」というのがありました。
日本でいうと、ドラマの中ではさまざまな設定がありますが、それぞれ違うなまりがあるとその設定が崩れてしまいます。例えば、東京で育てられた幼い馴染みのカップルなのに、一人が東北なまりで、一人が関西なまりだとすると、「何、これ?」と思いますよね。
中国語の「沖縄なまり」「関西なまり」というと、やはり本土から離れる香港や台湾です。アクセントが異なったり、感嘆詞が違ったり、なまりが強かったりするので、最もわかりやすくなまりのある「標準語」で、中国では「港台弁」と呼ばれています。それが中国ドラマはいつも吹き替えされる理由です。
声優さんが吹き替えしなければいけない標準語とはどんなものなのかを、実体験を交えてお話ししたいと思います。
中国語の標準語とは?
中国にはたくさんの方言があり、それぞれが自分の故郷の方言を使うと、故郷以外の人と全く意思疎通ができないため、標準語という、いわゆる中国国内の共通言語があります。
今では学校内にも「標準語で話しましょう」という看板が立っていたり、私が上海に留学していた時も、上海語が喋れなくても暮らしていけていたので、標準語の教育が進んでいる事もすごく感じています。
なまりのある標準語とは?
標準語は中国国内の共通言語ではありますが、「なまり」の部分でいうと、こればかりはとても厄介です。
私が接した中国人はほとんど、標準語が喋れる人ばかりでしたが、私にとって、標準語の中でも「聞き取りやすい標準語」と「聞き取りにくい標準語」があります。
なまりが強くない(あまり故郷の方言に引きずられていない)標準語は聞き取りやすくて、なまりが強い(故郷の方言に引きずられている)標準語は聞き取りにくいです。
例えば、母国語が日本語の人が話す英語でも、日本語に引きずられた英語と、日本語に引きずられていない英語があると思いますが、同じイメージです!
私が聞き取りづらかった標準語
私の今までの中国語人生の中で覚えている限りだと、四川の友人が話す中国語はとても聞き取りづらかったです。
なぜかというと、その友人は「N」と「L」の区別がつかないからです。
何回きいても分からない単語があって、何度も聞きなおしてやっと理解出来た時、その人は「N」と「L」の区別がつかないという事実がわかりました。
「N」と「L」の区別を教えれば解決する問題でもなくて、とても苦戦したのを覚えています。
他にも、台湾の人の標準語も、すごく聞き取りづらかったです。
私が出会った台湾の友人にとって、「ZH」→「Z」、「CH」→「C」、「SH」→「S」だったので、聞き取るのが本当に難しいです。
しかもそこを指摘すると、わざとらしい標準語を喋るので、たぶんいい気はしないのだと思います😔
発音以外にも、単語が違うこともありました。
ゴミ箱のことを標準語では「垃圾(ラージー)」と言いますが、台湾人の標準語では「垃圾(ルース―)」と言います。
台湾の友人に、ゴミ箱は「垃圾(ラージー)だよ!」って教えたけど、「違う、これは垃圾(ルース―)!!」って言われました。
この言い合いはそれ以降しませんでした!
最後に
中国語の標準語のなまりについて、実体験を交えてお話ししましたがいかがでしたか。
なまりの違い1つをとっても、ドラマの内容に影響してしまうということを、納得していただけたら嬉しいです😊
こちらの記事もおすすめ
💡中国語の方言は沢山あって聞き取れないけど、標準語が話せれば大丈夫!
コメントを残す