中国語の補語とは?使い方と種類をわかりやすくレクチャー

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こんにちは、じゅりです。

中国語学習も中級くらいになると、「補語」という文法が目に入ってくると思います。

「補語」という言葉は、日本語ではあまり聞きなれないので、むずかしい印象があるかたも多いのではないでしょうか。

聞きなれないせいで少しとっつきにくいのですが、補語がつかえると中国語での表現のバリエーションがとても広がります!

今日はそんな補語についてお話しします。

この記事で「補語」を身近に感じてもらい、今後つながる結果補語、方向補語などの理解に役立ててもらえたらうれしいです。

今回は中国語の文法をつかわずに、補語の説明をしてみます!

 

 

中国語の補語は動作の意味をおぎなうもの

「動作の意味をおぎなう」とは具体的にはどういう現象なのでしょうか。

動作の一つである「たべる」を例に、日本語でみていきましょう。

「たべる」といっても、いろんな「たべる」があると思います。

 

  • もうお料理はお皿に残っていませんね?→「食べ終わりました。
  • みんなと一緒に食べ始めたのに、あなただけもう食べ終わりました。あなたは、、、?→「たべるのが早いです。
  • おなかがいっぱいです。全部食べられますか?→「食べきれません。

 

カギカッコの中に下線でしめした文章が、「たべる」の意味をおぎなうということです。

 

中国語の補語は4種類

では中国語の補語をみていきましょう。

中国語の補語は4種類あります。

  • 様態補語(動作の様子や状況をあらわす)
  • 結果補語(動作の結果をあらわす)
  • 方向補語(動作の方向をあらわす)
  • 可能補語(動作の可能/不可能をあらわす)

くわしく説明します。

 

様態補語

動作の様子や状況をあらわすときに使います。

上の「たべる」の例文で言うと、

みんなと一緒に食べ始めたのに、あなただけもう食べ終わりました。あなたは、、、?→「食べるのが早いです。」

「食べるのが早いです。」

「食べる」という動作に対して、「早い」という様子や状況を表しています。

 

結果補語

動作の結果をあらわすときに使います。

上の「食べる」の例文で言うと、

もうお料理はお皿に残っていませんね?→「食べ終わりました。

「食べ終わりました。」

「食べる」という行為の結果「なくなった」ことをあらわしています。

初級の中国語をつかって、「食べた」ということも可能です。

ですが、「食べた」と「食べ終わった」では少しだけ意味合いが違います。

「食べた」という事実を言うのか、「食べ終わった」の「終わった」の表す「さっきはあったけどなくなった」という細かい変化を伝えるのか。

この小さいニュアンスの違いを補語で表現することができます。

 

方向補語

動作の方向をあらわすときに使います。

上の「食べる」の例文のなかにはないので、例をだしてみます。

さっきまで一緒にいたAさんが見当たりません。近くにいたBさんにきいてみました。「Aさんならあの教室に入っていったよ。」

「Aさんならあの教室に入っていったよ。」

「入る」という動作に「教室の中にいく」という「外→内」の方向を付け加えた表現です。

こまかいなぁと思われるかもしれませんが、日本語で考えてみたとき、「あの教室に入ったよ」と「あの教室に入っていったよ」ではニュアンスが変わってきてしまいます。

「あの教室に入ったよ」という場合には、「入った」という結果にフォーカスが当たっています。

ですが、「あの教室に入っていったよ」という場合には、「入っていく瞬間」にフォーカスが当たり、表現に動きが加わり立体感が生まれます。

中国語を勉強しながら、こういった日本語でのニュアンスのちがいにも注目してみるとおもしろさがふえますね!

 

可能補語

動作の可能/不可能をあらわすときに使います。

上の「たべる」の例文で言うと、

おなかがいっぱいです。全部食べられますか?→「食べきれません。」

「食べきれません。」

「食べる」という動作に、「食べきることができるかどうか」という可能/不可能のニュアンスを付け加えた表現です。

中国語のならいたてのころは、「食べません」「食べられません」の表現が精いっぱいかもしれませんが、「食べきれない」ということでどんな種類の「食べられない」なのかを表現できます。

「(食べたい気持ちはあるけど、おなかがいっぱいだから)食べられない」を一言で「たべきれない」ということで、こなれ感がでますね。

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こんな風にみると、補語を使うことで中国語表現のバリエーションがふえるということを伝えられたかなと思います。

 

最後に

今回の記事では具体的な中国語の文法はお話しせず、中国語の補語がどんなものかというのを日本語中心に説明してみました。

ちなみに中国語の補語は、日本語の国文法の「連用修飾語」の一つです。

日本の学校でよく勉強されていた方は、「連用修飾語」というとピンとくる方もいるかもしれませんね。

中国語の補語に対するむずかしい印象を取っ払えたらうれしいです!

 

 

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