こんにちは、じゅりです。
中島恵さんの著書『「爆買い」後、彼らはどこに向かうのか?―中国人のホンネ、日本人のとまどい』を読みました。
わたしにとって中島恵さんの著書を読むのは2冊目なのですが、本当に内容が濃くて楽しい読書の時間でした。
ご紹介します!
概要
中国人の「爆買い」を通して、中国の現状や、中国人の思いを知れる素晴らしい内容になっています。
中国とビジネスをしている方や中国人とよく接する方に是非読んでほしいです。
もし今うまくいかないことがある場合には、問題解決の糸口になるのではないでしょうか。
目次
目次は以下の通りです。
プロローグ◆バブル期の日本から見えてくる「爆買い」の未来予想図
第1章◆中国人客急増!彼らはなぜ日本を目指すのか
第2章◆現場で聞いた「中国人観光客の人気商品」
第3章◆複雑な社会からわかるモノが売れる仕組み
第4章◆爆買いに戸惑う声から探る「マナー問題」の解決法
第5章◆大挙してやってくる中国人客は千載一遇のチャンス!?
第6章◆中国人富裕層にとって日本は心のオアシス
第7章◆なぜ彼らは「日本に住みたい」と思っているのか
エピローグ◆日本旅行で中国人の対日観が塗りかえられていく
わたしは日本にいて、中国人のマナー問題をよく耳にします。
多くの日本人が気になるテーマなのではないでしょうか。
わたしも、中国通の中島恵さんがどんなふうに書かれているか、とても興味津々に読みました。
読んだ感想
わたしは中国に7年間いて、日本人が中国で感じる不便さや中国人の行動について、中島恵さんが著書で言われている内容に思い当たる節がいっぱいありました。
わたしにとっては点でしかなかったものが、著書のなかではその点と点がつながるところ、とても腑に落ちました。
わたしももっと観察力をつけて、いろんな視点から物事を見れるようになりたいです😊
中国人のマナー問題
著書では、中国人のマナーは「中国のインフラに起因する」と書かれています。
言われてみると、納得させられる出来事がありました。
例えば、「ポイ捨て」です。
日本では「ポイ捨て」と言われてしまいますが、実は中国では、たくさんの清掃員が町中にいてくれて、ごみがあればその清掃員に渡したり、地面においておけば、清掃員が片づけてくれます。
ある習慣が、中国では当たり前のことなのですが、日本では当たり前ではないということ、日本で育ったわたしにはわかります。
中国で育った人には、日本の当たり前が何か、分からないですよね。
その逆もしかりです。
もっともっと他国の人たちに寄り添うことができたらいいなと思いました。
中国人の不動産爆買い
わたしは中国人の不動産爆買いが投資目的でないことに驚きました。
「日本が心地よくて、定年後は日本で過ごしたい」という方が多いのだそうです。
日本に親しみを持ち、日本を自分のふるさとのように思う中国人もいるというインタビュー内容を見て、あたたかい気持ちになりました。
わたしは日本に対して消極的な感情を持つ中国人も見てきていたので、ここまで日本に親しみを持てる中国人がいることを初めて知れて、学びになりました。
これから日本はどうする?
中国人は中国のストレス社会から癒しを求めに日本へ旅行をし、日本人のサービスのきめ細やかさをオアシスだと感じているそうです。
著者が懸念するのは、中国でもそのようなサービスが溢れるようになったら、日本に興味を持つ中国人は少なくなるのではないか?ということです。
中国人の日本への興味を削がないために、どのような差別化を図れるのか、とても考えさせられました。
これはわたしにとっての課題でもあります。
対中国のあり方を考えるきっかけ
中国とどうやって関わったらいいのかということをすごく考えさせられました。
もし悩んでいる人がいたら是非手にとってみてください。
解決の糸口になるはずです✨
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